『Road to 奇跡のコンサート & to 未来へ』



 「奇跡のコンサート」というプロジェクトの活動をマンガにすることになり、2ヶ月間忙しくしていた。育徳館中学校・高等学校管弦楽部が佐渡裕さんの指揮でベートーヴェンの『交響曲第九番』に挑戦するお話で、地域ニュースとしては十分話題になっている企画のようで、マンガにする必要があるのかとも思ったが____乗りかかってしまった。
 この企画の仕掛け人は、ギャラリー稲童の館主・植田義浩さんという方。植田さんからは数年越しで、行橋市の町おこし事業として《末松謙澄の顕彰マンガ》制作の打診を受けていた。しかし、市の予算確保が難航したりでなかなか実現に至っていなかった。その代わりというわけではないが、みやこ町の中高生クラッシックコンサートのドキュメント・マンガを依頼された次第だ。
 A5判ではあるが、本文16ページの分量。7月26日のコンサートプログラムに別冊として挟み込むということで、期限が切られた。レギュラーの仕事の合間に、取材から構成、作画まで入れ込む結構きついスケジュールだったが、なんとか完成に漕ぎつけた。


当日の開演前にマンガを読んでくださっているご夫妻。