『僕の千里山ものがたり』の刊行



 「千里山会」の会誌『千里山』に連載寄稿していた漫画を単行本として出版した。一種《終活》といえるかな。
 まだ描き残している話題もないとはいえないが、近年古い記憶の鮮明度が薄れてきつつあることを自覚し、完結しようと考えた。
 版元は千里山在住のデザイナー・小畠 功 (コバタイサオ)さんと岸田 徹さんのご紹介で、京都の「小さ子社」を選んだ。関西の出版社が望ましかったし、「小さ子社」は個人経営の出版社で思い出漫画にふさわしいと考えた。昨年12月14日の初打ち合わせから3ヶ月半ほど。ようやく刊行に至った。
 書名は当初『わが心の千里山 〜SENRIYAMA on My Mind〜』を考えていたが、家族の意見を汲んで『僕の千里山ものがたり 〜SENRIYAMA on My Mind〜』とした。良かったと思う。
 振り返ってみれば、《仕事じゃない漫画作品》を描くことは稀だった。千里山会のおかげで原稿料ナシの自主制作漫画をコツコツと描き貯めることができたわけだ。23年間。そのような機会を与えていただけたことに深く感謝したい。




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その昔、日韓マンガ&サッカー交流を取材してくれた高野清見・記者が書評記事を書いてくださった。
当の高野さんも小学4年生で萩市から転校の憂き目に遭ったそうだ。
記事掲載もありがたかったが、《胸に沁みた》との感想をいただき、うれしかった。